大学に通うお金がない…そんな悩みをお持ちご家庭へ5つの対処法をご紹介。
奨学金や教育ローン以外にも様々な方法もご紹介しています。
大学のお金がないとお悩みの方は是非ご参考になさって下さい。
希望の大学があるけど、うちは大学に進学できるお金ないだろうなぁ…
子供から大学進学の相談…通わせてあげたいけどお金がない…どうしよう…
なんとか進学させれたけどこのまま大学に通わすお金が工面できない…
こんなお悩みをお持ちのお子さんや親御さん多いのではないでしょうか。
実際、私の嫁氏も関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)に進学できる学力がありながら、大学に通うお金がないために進学を断念しました。
(嫁氏は国公立大学進学を目指し一浪、その後親の借金のため結局進学を断念…ほんと色々ありました。もう10年以上前の話になりますが^^;)
あっ私のことです^^;
今回は大学に通うお金がなくて、進学を諦める・中退をお考えの方に知ってほしい5つの対処法をご紹介します。
是非ご参考になさってくださいね。
大学に通うお金がない…進学を諦める・中退をお考えの方に知ってほしい5つの対処法
大学に通うお金がない方に知ってほしい5つの対処法はこちら。
順番に説明していきます。
奨学金制度を使う
一番メジャーな選択肢として挙げられるのがこの奨学金制度。
奨学金制度とは、日本学生支援機構(JASSO)が経済的な理由で修学することが困難な学生に対し、学資の支援を行う制度のことです。
奨学金には「給付型奨学金」と「貸与型奨学金」の2つがありますので、違いを簡単に説明していきます。
給付型奨学金
給付型奨学金は2020年4月から新制度がスタートし、以前の制度と比べてより多くの学生が給付を受けられるようになりました。
対象者や支給月額、注意点などは以下の通り。
対象者
- 住民税非課税世帯及びそれに準ずる世帯
- 学ぶ意欲がある学生(成績だけで判断せず、レポートなどの提出が要)
支給月額(住民税非課税世帯の場合)
- 国公立大学 自宅通学 29,200円 自宅外通学 66,700円
- 私立大学 自宅通学 38,300円 自宅外通学 75,800円
授業料等の免除・減額の上限額(年額)
- 国公立大学 入学金約28万円 授業料約54万円
- 私立大学 入学金約26万円 授業料約70万円
申請~支援開始までの流れ
- 4月~5月 支援対象者は大学に必要書類を提出、インターネットで申し込み
- 申し込み後 学校は対象者の学業成績や学習意欲などを確認、JASSOに推薦
- 7月頃 選考基準を満たした対象者に対して、JASSOから支援開始(4月分から)
注意点
- JASSOのサイトを見て、ご自身が支援対象者になりそうな場合は事前に学校から必要書類をもらう
- 自分の在学している学校が制度の対象になっているか確認する
- 支援金額はご家庭の世帯年収によって異なる
詳しい内容は文部科学省「高等教育の修学支援新制度」をご確認ください^^
まずはこの給付型奨学金が受けられるかの確認が必要だね
それなら給付型奨学金シミュレーションで確認できるわ。
項目にチェックを入れていくだけだから簡単よ
貸与型奨学金
貸与型奨学金は利子のつかない第一種奨学金と、利子がつく第二種奨学金があります。
第一種奨学金(無利子)
対象者
- 国内の大学・大学院・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)に在学する学生・生徒
利子
- 無利子
選考
- 特に優れた学生及び生徒で、経済的理由により著しく修学困難な場合
貸与額
- 上記対象の学校種別、設置者(国立・公立・私立)、入学年度、通学形態(自宅通学・自宅外通学)によって定められた貸与月額
返還方式
- 定額返還方式:貸与総額によって月々の返還額を算出、返還完了まで定額で返還
- 所得連動返還方式:前年の所得によってその年の毎月の返還額を算出、返還期間は所得に応じて変わるため定まっていない
第二種奨学金(利子がつく)
対象者
- 国内の大学・大学院・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)に在学する学生・生徒
利子
- 年3%が上限。在学中は無利子。
選考
- 第一種奨学金よりゆるやかな基準によって選ばれる
貸与額
- 大学院は5種類の貸与月額から、それ以外は11種類の貸与月額から選択
返還方法
- 月賦返還方式:割賦金を返還回数に応じて毎月引き落とし
- 月賦・半年賦併用返還方式:借用金額を月賦金と半年賦分に二分、それぞれの金額に応じた割賦金を月賦金は毎月、半年賦分は半年ごと(1月と7月)に引き落とし
月賦・半年賦併用返還は分かりにくく書いていますが、要はボーナス払いと同じような形ですね。
こちらも進学資金シミュレーションで貸与額が確認できます。
JASSOのホームページに返還例も記載されていましたので、こちらもあわせてご参考になさってください。
あと入学月の貸与金額が増額可能な「入学時特別増額奨学金」もあります。
ただこちらの奨学金は第一種奨学金・第二種奨学金に加えて貸与ができる形で、入学時特別増額奨学金だけの貸与はできません。
また入学前の貸与ではありませんので注意が必要です。
選考基準の「特に優れた学生及び生徒」という判断が曖昧だね^^;
進学資金シミュレーションを見ると成績評定平均が3.5以上が基準のようね
大学独自の奨学金制度
奨学金制度に取り組んでいるのはJASSOだけではありません。
日本の私立大学・国公立大学でも給付型奨学金、貸与型奨学金など独自の奨学金制度を設けている大学があります。
ナレッジステーションというサイトで、独自の奨学金制度を設けている大学の一覧が見れます。
給付型・貸与型などが都道府県別で選択できるので、希望の大学が独自の奨学金制度を設けているか、是非ご確認くださいね^^
学校独自の奨学金は給付型の方が多くて貸与型の方が少ないんだね
そうね、貸与型は200校近くで給付型は500校近くあるもんね
特待生制度を活用する
特待生制度とは、成績が優秀な学生の学費を減免・免除する制度のことで、なかには中学校や高校でも特待生制度を設けている学校もあります。
特待生制度の呼び方は、「資格特待生制度」「特別給付奨学金制度」「給付型奨学金制度」など、奨学金という名前で使われることもあり様々です。
特待生制度の種類は、「入学試験で優秀な成績を収めた学生を選抜」「在学中の試験の成績で特待生を選抜」の2種類。
他にも「スポーツ特待生制度」や上記でお話しした「資格特待生制度」といった種類の制度もあります。
特待生制度が活用できれば、奨学金と違ってお金を借りることがなく学費を減免・免除することができます。
先程ご紹介したナレッジステーションに、特待生制度を採用している大学も記載されていましたので、そちらも合わせてご確認ください^^
特待生制度と聞くと狭き門って感じがするよね^^;
たしかに…でも入学後の努力次第で制度を受けられる可能性もあるのが魅力よね
夜間大学に進学する
夜間大学とは夜の時間帯に開講・受講することで、大学によっては「第二部」と呼ばれることもあります。
元々夜間大学は、「日中に仕事をしながら大学に通えるように」という意図から設置されました。
夜間大学に通うメリットは大きく3つあります。
- 授業開始が18時前後からなので日中の時間が自由に使える
- 大学入学の難易度が昼間部と比べて低いことが多い
- 学費が昼間部と比べて安くなることが多い
学費に関しては、国立大学の場合、昼間部と比べて半額で設定されています。
昼間部 | 夜間部 | |
入学金 | 282,000円 | 141,000円 |
授業料 | 535,800円 | 267,900円 |
初年度納付金 | 817,800円 | 408,900円 |
昼間部と比べて受講時間は短いですが、受講内容は昼間部と差がありません。
逆にそれだけ内容を詰め込んだ、中身の濃い授業内容になっているということです。
大学に通うお金がないという方は、身体的に大変だとは思いますが夜間大学も視野に入れてみてはいかがでしょうか?
開講している全国の夜間大学は、スタディサプリで確認することができますので、ご参考になさってください^^
日中はアルバイトや仕事、夜は大学…たしかに身体はしんどいだろうね
まぁでも大学に入学して「やりたいこと」があるならアリだと思う!
教育ローンを使う
教育ローンとは、子供の学費や教育費を工面するためのローンで、一定条件を満たしていれば国(日本政策金融公庫)や銀行から借りることが可能です。
国の教育ローン、銀行の教育ローンの比較表はこちらになります。
利用条件 | 最大借入金額 | 金利 | 返済期間 | 保証人 | |
国の教育ローン | 世帯年収の上限額790万円(子供1人の場合) ※以下、子供1人につき100万円増加 | 子供1人につき350万円 | 固定金利 1.68% (優遇制度対象者は1.28%) | 最長15年 (優遇制度対象者は最長18年) | 不要。代わりに保証料が必要 |
銀行の教育ローン | 前年度の所得が各銀行の定めた金額以上であること | 各銀行によって異なる | 固定金利か変動金利を選択できる。金利は各銀行によって異なる | 最長15年 (ただし所得や銀行によって異なる) | 基本不要。保証会社が保証 |
国と銀行の教育ローンでは様々な違いがあるんだね
特に金利は各銀行によって大きく異なるから、
「銀行 教育ローン 比較」で検索して一括比較するのがオススメね^^
大学に相談する
大学に通うお金がない…という方は、一度大学に相談してみましょう。
根本的なお金の解決にはならないかもしれませんが、以下の対応が可能かもしれません。
- 学費の納入期日を先送りにしてもらう「延納」
- 学費の支払いを分割にしてもらう「分納」
また家計事情やお子さんの学業成績によっては、学費を半額又は全額免除してくれる制度もあります。
こちらもナレッジステーションで、入学金学費減免制度をおこなっている大学が検索できますので、是非ご確認ください^^
延納や分納で学費が支払えるパターンもあるかもしれないしね
学費の免除は成績が優秀な方が対象かぁ…。
こちらも狭き門だけど免除してもらえたらデカイ!
大学に通うお金がない…進学を諦める・中退をお考えの方に知ってほしい5つの対処法まとめ
いかがでしたか?
今回、【大学に通うお金がない…】進学を諦める・中退をお考えの方に知ってほしい5つの対処法についてお話させていただきました。
まとめますと、
- 奨学金制度には給付型と貸与型の2種類がある
- 夜間大学は昼間部に比べて学費が安い傾向にある
- ハードルは高いが特待生制度や学費の免除を受けれたら最高
という事が分かりました。
大学に通うお金がないために、進学を諦めたり中退をされる学生さんも増えてきています。
私個人的な意見として、可能であれば貸与型の奨学金と教育ローンは使わないほうがいいと感じています。
奨学金・教育ローンは言い方を変えれば「借金」です。借りたお金は必ず返さないといけません。
私自身、4年生の私立大学に通わせてもらったのですが、周りの友人達が奨学金の返済や教育ローンの返済に苦しんでいる姿をたくさん見てきましたので…。
この記事が少しでもあなたのお役に立てたなら幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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