幼稚園と保育園と認定こども園の違いを比較表を使って分かりやすく解説!
他にも各園のメリットやデメリットについても解説しています。
就学前のお子さんがいらっしゃる親御さんは、是非ご参考になさってください。
幼稚園・保育園・認定こども園の違いって…一体何!?
きっとあなたは、そんな思いでこの記事を読んでいただいているのではないでしょうか。
実際私もこの記事を書くまで、幼稚園・保育園・認定こども園の違いについて答えることが出来ませんでした。
- 幼稚園は3歳から入園することが出来て…
- 保育園は働いてる家庭の子供を預けられて…
- 認定こども園…んっ?認定こども園って何?
恥ずかしながらこの程度の知識…。
この記事では、幼稚園・保育園・認定こども園の違いを比較表を使って解説していきます^^
是非ご参考になさって下さいね♫
幼稚園・保育園・認定こども園の違いを比較表で解説
早速、幼稚園・保育園・認定こども園の違いを下記比較表で確認していきましょう。
幼稚園 | 保育園 | 認定こども園 | |
所管 | 文部科学省 | 厚生労働省 | 内閣府 |
位置づけ | 学校 | 児童福祉施設 | 園により異なる |
対象年齢 | 3歳~小学校入学まで | 0歳~小学校入学まで | 0歳~小学校入学まで |
認定区分 | 制限なし | 2号・3号認定 | 1号・2号・3号認定 |
保育時間 | 4時間 | 8時間~11時間 | 4時間~11時間 |
保育料 | 園により異なる | 世帯収入に応じて自治体が定めた金額 | 世帯収入に応じて自治体が定めた金額 |
給食の有無 | 任意 | 義務 | 1号は任意、2号・3号は義務 |
送迎の有無 | 私立はバスが多く、公立は地域により異なる | 要保護者の送り迎え | 園により異なる |
保育者資格 | 幼稚園教諭 | 保育士 | 園により異なる |
昔は子供を預けるなら幼稚園か保育園の二択でしたが、2006年に認定こども園の制度が始まったことにより選択肢が増えました。
国の法的位置づけですが、幼稚園は文部科学省が管理している「学校」、保育園は厚生労働省が管理している「児童福祉施設」になります。
認定こども園は、その園によって学校タイプ・児童福祉施設タイプ、またはその両方を取り入れたタイプに分かれ、内閣府が管理。
また幼稚園と保育園の大きな違いとして、「保護者が働いているかが重要なのでは?」とお考えの親御さんも多いと思います。
実際、幼稚園は専業主婦世帯が子供を預ける施設、保育園は共働き世帯が子供を預ける施設とされてきました。
しかし「保育認定」の制度ができてから、保護者の就労以外に妊娠・出産・病気・親の介護などの事情があれば保育園に預けることが可能になりました。
ちなみに認定こども園は、保護者の就労の有無に関係なく子供を預けることが可能です。
うちの家庭は保育園一択だったよね
家の近くに幼稚園も認定こども園もないもんね
保育認定・認定区分について
先程お話しした保育認定・認定区分について、もう少し深掘りしていきます。
2015年に子育てを支える新制度「子ども・子育て支援新制度」がスタートされました。
新制度のもとにある幼稚園・保育園・認定こども園の入園を希望する際には、お住まいの市町村で受けられる保育認定が必要となります。
保育認定は、子供の年齢や下記「保育を必要とする事由」によって1号・2号・3号に区分が分けられます。
- 就労(フルタイム、パートタイム、夜間、居宅内の労働など)
- 妊娠や出産
- 保護者の疾病や障害
- 親族の介護や看護
- 災害復旧
- 起業準備を含む求職活動
- 職業訓練を含む就学
- 虐待やDVの恐れがある
- 育児休業中、既に保育を利用している子供がいて継続利用が必要である
認定区分の分けられ方は下記の通り。
認定こども園は1号・2号・3号の認定を受けた子供全てが対象なので、就労中で3号認定を受けて入園した子供が、3歳を過ぎて親の離職で1号認定になったとしても、同じ園に通い続けることが可能です。
なお比較表にも記載している通り、保育時間は認定区分によって分かれてきます。
1号認定の場合は4時間(教育標準時間)、2号認定・3号認定の場合は11時間(保育標準時間)、または8時間(保育短時間)と決められています。
上記以外にも市町村ごとに決められている条件がある為、お住まいの市町村ホームページか市役所などの受付窓口で確認してみてくださいね^^
新制度下の園を利用するには認定区分は受けないといけないんだね
「住んでいる市町村名 子育て支援 認定区分」
などで検索すればでてくると思うわ^^
幼稚園・保育園・認定こども園の特徴やメリット・デメリット
最後に幼稚園・保育園・認定こども園の特徴や主なメリット・デメリットについてお話しします。
順番に説明していきますね。
幼稚園
特徴
- 対象年齢:3歳~小学校入学前まで
- 認定区分:制限なし
- 保育時間:1日4時間(教育標準時間)
- 開園日 :夏休みなどが長期休暇あり
- 開園時間:午前中~お昼過ぎまで
幼稚園は幼児教育を行う「学校」で、学校教育法における教育施設です。
園によって授業計画やサービス(給食の有無・送迎の有無・習い事)などが様々で、保育園よりも保護者の参加する行事が多いのが特徴。
入園の条件などは特にありませんので、3歳になった春から入園可能です。
ただ公立の幼稚園では、4歳からの「2年保育」が一般的。
私立の幼稚園では2歳から入園可能な「2歳児クラス」を設けているところもあります。
費用ですが、「子ども・子育て支援制度」によって、2パターンに分けられます。
- 新制度に移行している幼稚園では、保育料は世帯の収入によって自治体が定めます。
- 新制度に移行していない幼稚園では、保育料は各園が自由に定めた金額になります。
メリット
- 各園によって様々な教育方針があるので個性豊か
- 早い時間に終わるので塾や習い事に通わせやすい
- 食事や挨拶などの礼儀作法が身に付きやすい
デメリット
- 預けられる時間が短いので、パートなどに行きづらい
- 延長保育は追加費用がかかるので、仕事が忙しい時期などは出費がかさむ
- 保護者参加型の園行事が多いので、参加やお弁当作りが大変
幼稚園は入園条件がないから有難いよね
預けられる時間が短いのは辛いけどね^^;
保育園
特徴
- 対象年齢:0歳~小学校入学前まで
- 認定区分:2号・3号認定
- 保育時間:1日最大11時間(保育標準時間)、8時間(保育短時間)
- 開園日 :夏休みなどはなく暦通り
- 開園時間:午前中~夕方まで
保育園は児童福祉法において、保護者の代わりに子供を保育する「児童養護施設」です。
幼稚園と比較すると、きちんと教育が行われていないのでは?と思われがちですが、厚生労働省の保育指導のもとに教育が行われているので安心です。
また幼稚園よりも長時間の保育になりますので、遊ぶ・寝る・食べるといった基本的な生活習慣を学べるのが特徴。
費用ですが、国の基準をクリアしている認可保育園では世帯の収入によって自治体が定めます。
認可外保育園の場合、保育料は各園が定めた金額になります。
メリット
- 0歳から預かってくれる
- 夏休みなど長期の休みがない
- 給食なので弁当を作らなくていい
デメリット
- 待機児童が多く入園が難しい
- 昼寝の布団や着替えなどの用意が大変
- 保護者が離職した場合は退園が必要
保育園は長時間預かってくれるから助かる!
でも待機児童の数も年々増えてるわよね…
保育園にかかる費用平均と幼稚園と保育園の無償化後の費用についてはこちらの記事に記載しています。
認定こども園
特徴
- 対象年齢:0歳~小学校入学前まで
- 認定区分:1号・2号・3号認定
- 保育時間:1号認定:1日4時間(教育標準時間)、2号・3号認定:1日最大11時間(保育標準時間)、8時間(保育短時間)
- 開園日 :認定による※
- 開園時間:認定による※
※1号認定なら長期休暇あり(幼稚園と同じ)・2号・3号認定なら暦通り(保育園と同じ)、開園時間もそれに準ずる
認定こども園は、幼稚園と保育園の良さを兼ね備え、教育と保育を同時に学ばせることができる施設です。
最大の特徴は、1号・2号・3号認定全ての子供が入園可能なこと。
ちなみに認定こども園には、以下の4つのタイプがあります。
- 幼保連携型
- 幼稚園型
- 保育園型
- 地方裁量型
1.幼保連携型
幼稚園と保育園、両方の良さを併せ持つタイプ。保育園同様、長時間保育も可能です。
法的には学校兼児童福祉施設の位置づけ。
2.幼稚園型
幼稚園に保育園の機能を持つタイプ。
法的には学校の位置づけ。
長時間預かりや0歳児などの保育も出来る。
3.保育園型
認可保育園に幼稚園の機能を持つタイプ。
法的には児童福祉施設の位置づけ。
就労中の保護者以外でも預けることが出来る。
4.地方裁量型
認可外保育園の保育施設に認定こども園の機能を持つタイプ。
駅の中やビルの中など様々な場所に設置されています。
メリット
- 幼稚園と保育園の良いところをどちらも受けられる
- 保護者の就労に関係なく、同じ園に通う事ができる
- 世帯収入によって保育料が決まるので安くなることが多い
デメリット
- 保育園と同じく入園希望が多いので希望の園に通えるか分からない
- 保育園と比較して参観や保護者会が多い
- 保育料だけでなく教育料の費用が必要になるケースもある
認定こども園は幼稚園と保育園の良さを併せ持ったところなんだね
2006年に制度が始まってから年々園の数も増えて行ってるわ
幼稚園・保育園・認定こども園の違いを解説!まとめ
いかがでしたか?
今回、【なるほど!】幼稚園・保育園・認定こども園の違いを分かりやすく解説【比較表付き】についてお話させていただきました。
まとめますと、
- 幼稚園・保育園・認定こども園は所管している省庁や法的な位置づけも違う
- 子ども・子育て新制度が出来てからは各市町村で認定区分を受ける必要がある
- 認定区分によって対象年齢や保育時間などが変わってくる
という事が分かりました。
2019年から幼児教育・保育の無償化が始まっていますので、制度が使えるご家庭は上手く制度を使いながら、ご家庭のライフスタイルに合った施設を選んでいって下さいね^^
この記事が少しでもお役に立てたなら幸いです。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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